バルザック、クリスティ、ドイル
21日の読書など。
バルザック「知られざる傑作」水野亮訳、岩波文庫、改版1965年、141-190ページ。
アガサ・クリスティー「検察側の証人」小倉多加志訳、『死の猟犬』、クリスティー文庫(早川書房)、2004年、209-251ページ。
アニメ『放浪息子』第10話(DVD版)から第12話(最終話)まで。
コナン・ドイル「青の洞窟の恐怖」北原尚彦訳、『北極星号の船長:ドイル傑作集2』創元推理文庫、2004年、97-126ページ。
はるか上空、氷河に囲まれた北極海、洞窟の奥……と誰もいないところで一人で怪物と対峙する主人公がつづく。こうした外的な恐怖の対象が、たとえば、洞窟の奥底での極限状態(灯りがない)で見た幻想とでもなれば精神のなかにこそ、恐怖の対象はあるのだという、ジェイムズ的な恐怖小説になるだろう。